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COLUMN

2021年3月2日 おすすめメニュー

【その白髪、最高のキャンバス】

 

 

こんにちは、

カラリストの澤田梨沙です。

 

常日頃から髪色が人より派手なこともあり、その手のカラーデザインが専門かと思われがちですが、こう見えて得意分野はブラウン各種。なかでも白髪にお悩みの方へのご提案がメインとなっています。

 

ヒトはどういうわけか学校でそう習ったわけでもないのに白髪を悪者扱いする傾向にあり、その姿を見つけては暗く染めて隠したり根こそぎ切ったり引っこ抜いたりと、あの手この手でどうにか無かったことにしようと必死です。

 

どうしても白髪をただの老化現象のひとつとして捉え、嘆いてしまう方がほとんど…。

 

しかし、本当に彼らは悪者なのでしょうか?

 

いいえ、そんなことはありません。

構造は元の地毛と同じ健康な頭髪。

 

 

ただちょっと、メラニン色素が全く入ってない状態で生えてきてしまった、それだけなんです。

悪者どころか、カラーを生業としている私から言わせていただくと、こんな素敵な最高なキャンバスはありません。

 

白髪とは白色なのではなくメラニン色素が皆無な無色透明の頭髪で、白く見えているのはキューティクルや毛髪をつくっている成分の重なりがそう見せているからなのです。

 

邪魔な色が全くないので、本来黒髪ならばブリーチをするなどをして一度明るくしなくてからでないと叶わないような透明感のある質感や淡い色味でも、それが白髪ならただカラー剤をのせるだけで作れてしまうんです。

 

白髪になるときはある日どこからともなく生えはじめててだんだん増えてくるので、白黒の混じり方も千差万別。例えばそこに明るめの色を染めたとしたら、元が黒髪だったところは少し深めに白髪だったところはふんわり淡めに、あたかも多色で染めあげたかのようなその方独自の風合いで染めあげることができるんです。

 

「食べすぎてしまったからちょっとダイエットしよう」というように一度白髪が生え始めたら自分の意思で減らすということはまずかなわないでしょう。

 

この先もずっと私たちの体の一部として一緒に過ごしていかなくてはいけないのですから、ちょっと捉え方をかえてみてください。

 

彼らを味方につけたらあなたはもう無敵です。

毎朝鏡で生え際を見る度に嘆かなくてすむのですから。

 

澤田梨沙

澤田 梨沙

 

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澤田 梨沙Risa Sawada

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